つなぐ仕事 Carrier Story

将来のビジョン

水素ステーション事業への挑戦

究極のエコカーといわれる
燃料電池自動車(FCV)。
水素ステーションは、その普及に
欠かせません。
私たちは、クリーンで持続可能な
未来に向けて、
水素ステーションのエンジニアリングを通して、資源と人をつなぎます。

JXエネルギー殿/Dr.Drive潮見公園店水素ステーション(プラント建設事業)
JXエネルギー殿/Dr.Drive潮見公園店水素ステーション(プラント建設事業)

水素社会の到来

世界に先駆けて日本は水素社会の実現に向かって本格的なスタートを切ろうとしています。
政府は日本再興戦略、エネルギー基本計画等において水素社会の実現に向けた取り組みを重要課題と位置づけました。
そして家庭用燃料電池(エネファーム)に続き、トヨタから世界初のFCV(燃料電池自動車)の市販が開始されています。

FCVと水素ステーション

FCV(燃料電池自動車)は水素と酸素を燃料電池で反応させることによって発電し、モーターを駆動します。ガソリンやディーゼル車と違い、この反応からは(電気と)水しか出ないことから、「究極のエコカー」と言われます。ここでFCVの普及の大きな鍵となるのが、水素の供給施設(水素ステーション)です。FCVと水素ステーションの普及はいわば車の両輪の関係になります。政府や関係者は、四大都市圏を中心に2020年度までに160ヶ所の水素ステーションを整備することを目標に掲げ、建設を進めています。また東京都等は2020年の東京オリンピックにおいて選手移動等のために大量の燃料電池バス、タクシーを導入することを計画しており、普及への機運は高まってきています。

当社の水素ステーションへの取り組み

パイプライン、LNG設備といったエネルギー・インフラ事業を柱としてきた当社にとって、水素ステーションの整備は、まさに水素社会に向けて当社の取り組むべき事業領域の一つです。
2005年の愛知万博において当時の新日本製鉄(株)が水素ステーションの実証設備を建設した実績もあります。
当社ば米国エアープロダクツ社(AP)の優れた技術を基に、私たちの豊富なエネルギー・インフラプロジェクトの経験により培われたプロジェクト・エンジニアリングを結集し、高い安全性と信頼性に優れた水素ステーションを提供してまいります。

水素事業におけるトップカンパニーとの業務提携

本事業における当社のパートナーであるAPは、産業ガス分野において世界三大メーカーの一角を占めています。中でも水素に関しては、半世紀を越える経験と世界の水素の40%以上を製造するトップ・カンパニーです。また世界20カ国において170カ所を上回る水素ステーションの圧倒的な実績(建設中を含む)を有しています。トヨタ、ホンダ等との共同研究も盛んであり、FCVへの水素充填に関する国際標準規格は同社の技術を基にしています。
当社とAPの両社は、共同パートナーとして日本市場における水素ステーションの事業化を目指して取り組んでいます。

水素事業におけるトップカンパニーとの業務提携

水素ステーション普及の課題

水素ステーションは70MPaという非常に高い圧力で水素をFCVに充填します。そこで機器設備には極めて高い安全性が求められるとともに、事故対策として障壁、防火壁や各種の安全設備等の設置が必要です。そのため現在の水素ステーションの建設費は、圧縮水素をローリー等で運ぶオフサイト型で4~5億円、ステーション内で天然ガス等から水素を製造するオンサイト型では5~6億円と高額になっており、普及の障害となっています。

水素ステーション普及の課題

当社とAPは、極めて高い安全要求、高額な建設費用の低減、都市部の用地制約等の課題に対して、豊富な経験に基づく合理的なシステム仕様と安全設計、実績のある安価な海外製品の採用、モジュール化によるコンパクトなシステムを提案し、このような課題に応えてまいります。また、APの運転、維持管理技術をベースとした運転費用の低減、教育訓練プログラム、メンテナンスの提供も進めて行きたいと考えています。

水素ステーション事業は、当社の新しい試みです。FCV・水素ステーション市場の自立的成長には20年はかかるとの予測もあり、道は険しいと思いますが、私たち全社の力を結集し、挑戦し続けます。

当社の新たな試み、水素ステーション事業