パイプライン地上設備(ステーション)における耐津波補強パネルシステム

はじめに

図1 津波被害イメージ
(上)既設建屋のみ (下)ANTAPS設置後

2011年3月の東北地方太平洋沖地震では、埋設パイプラインは地震動による被害が少なかった一方で、パイプライン地上設備(ステーション)についてはガス製造・供給設備が津波襲来によりうけた被害が甚大で、津波に対する防災・減災対策の課題が顕在化しました。
当社は、ガス供給を停止することなく既設建屋の対策を講じることができる耐津波補強パネルシステムANTAPSを開発しました。ANTAPSは、将来起こる巨大地震による津波被害の軽減に有用であり、需要家へのガス供給機能の早期復旧が可能な耐津波対策商品です。

概要と特長

図2 ANTAPS概要


ANTAPSは2m程度(※)までの津波浸水深さに耐える独立した構造体です。
耐津波パネルを用いて既設建屋を囲むように配置されます。既設に影響を及ぼしません。

特長

①独立構造 →ガス供給を止めずに設置可能.
②ボルト接合 →短期間で設置可能. 設置後の機器搬入にも対応.
③耐津波パネル →既設建屋に応じたモジュール提供.

図3 ANTAPS現地設置概要

適用範囲とモジュール

表1 ANTAPSの適用範囲

図4 ANTAPSのモジュール構成例

設計例

図7 ANTAPSの構造計算結果(例)

 

図5 設計フロー

 

ANTAPSは、津波浸水深さ2mをベースに設計されます。

図6 津波荷重の基本的な考え方

(備考)津波波圧:平成23国土交通省告示第1318号による.
水深係数:a=3 (基本)

 

津波による建物被災状況

図8 浸水深と建物被災状況の関係

津波による建物の被害は、浸水深さ2m前後を境に様相が異なり、2m以下の場合、建物が全壊となる割合は低下するといわれています。(図8参照)

 

(出所) 東日本大震災による被災現況調査結果について(第1次報告),国土交通省 都市局,2011年8月4日

 

保有技術